理系関西人の日常

理系の関西人がちょっと笑える日常を綴ります.理系っぽい事もそうじゃない事も

スマホ機種変更でつまづく~後編~

1週間後,ついに化石iPhoneを手放すXデーがやってきた.朝から気分上々,ショップへ向かう足取りも自然と軽くなる.

前回とは違う店員が担当についた.ニコニコお兄さんという感じである.同じ店員さんの方が話が速いのになあと思ったが,まあ問題無い.重要なのは私がトレジャーハンターから足を洗うことだ.さあ,速く私に最新のスマホを与えたまえ!!

「こちらの契約内容をよく読んでください」

え?それ前回やらんかったっけ?とりあえず「はい」を押しまくるだけのアレである.店員が違うせいでまたやらないとダメなのか?いや,そんなことはないはずだ.前回必要な手続きは終えているのだから.思い切って言った.

「あのぉ~,こういう手続きは前来た時にやったのですが...」

「失礼致しました!でしたらこちら確認の必要はございませんので!」

良かった良かった,面倒を避けるために勇気を出して言ってみるもんだ.

「前回手続きがお済みでしたら,引き落とし額の見積書はお持ちですか?」

忘れた….そういえば前回そんな感じの書類をもらったが,ただの確認書類だと思って引き出しにぶち込んだまま放置プレイをかましていた.でもそれを持って来いなんてあの店員は言ってなかったやないか!!!

申し訳ない気持ちと責任転嫁したい気持ちが渦巻く.

「すみません!忘れてしまいました...」

後者の気持ちを悟られないよう大げさに謝罪した.

「大丈夫ですよ,お忘れでしたらこちらのタブレットでもう一度契約内容の確認をお願いします.」

ふりだしにもどる.なんなんだこの茶番は.だが元はと言えば見積書を忘れた私が悪いのだ.またしてもタブレットの繰り出す「契約内容を理解されましたか?」に対し「はい」の応酬が続いた.第二ラウンドも私の勝利である.

「では現在お使いのiPhoneを初期化しますので,お出しいただけますか?」

これまで愛用してきたiPhone6は画面の割れなども無かったため,下取りに出すことにしたのだ.私は大事に扱ってきたiPhone6を自慢げに取り出し,店員の指示通りに初期化の項目をタップしていく.一通りの作業が終了した後,店員がSIMカードを摘出し,完全に初期化が完了した.電源を付けても,もう見慣れた待ち受け画面はそこには無い.5年以上使ったのにそれだけでもうなじみ深さを感じなかった.

長い間お疲れ様.お前,大切にしてもらえよ...

娘を嫁に出す父親ってこんな気持ちなのだろうか.ポンコツに成り下がったiPhone6でも少し寂しくなった.

だが,別れの後には出会いがあるのが世の常だ.店員が奥からピカピカの白い箱を持ってきた.あそこに新しい相棒が入っているのだ!!!

「こちらで登録の手続きをしますので,もう少々お待ちください.」

この期に及んでまだ手続きか!!よく分からんがAppleの承認みたいなのが必要らしい.なんやねんそれと言いたかったが,はやる気持ちは抑えなければならない.落ち着いて待てば良い.ネットニュースでも見るかと思ったが,そのためのスマホがもう無いと気づくのに5秒ほどかかった.手持ち無沙汰になった私はもう宙に視線を泳がせるぐらいしかやることが無かった.いきなり挙動不信感を醸し出した私に気を使ってか,店員が話しかけてきた.

「今日はお仕事お休みなんですか?」

「いや,まだ学生なんで仕事してないんです.」

出たよ.社会人と間違えられるという典型的な大学院生あるあるだ.

「そうなんですか!?25歳で学生ってずいぶん長くないですか?」

「そうですね~,大学院生なので~」

あと浪人もしたので~,とは言わなかった.聞かれてないことまで答える必要は無い.すると店員が物珍しげに私を見た.

「大学院生ってなんですか!?」

出たよ.大学院を知らない人への説明が面倒臭いという典型的な大学院生あるあるだ.もちろんあるあるの処理には慣れているのでチャチャッと説明を済ませ,無難に会話をこなした.さあ次はどんなあるあるが飛び出すんだ?いつでもかかってこい!臨戦態勢を整えた私に向かってその店員がこう言った.

「ちなみになんですけど〜....僕っていくつに見えますか?」

 

………なぜだ!!!!なぜ急に年齢当てゲームに興じなければならないのだ!!合コンじゃないんだから!!!

 

さすがに「携帯ショップ店員から年齢当てゲームを吹っ掛けられる」という大学院生あるあるは無いので,私の臨戦態勢は一気に崩れた.とりあえず

「え~どうですかねえ~」

という相槌で時間を稼ぐ.もし女性に聞かれたら大袈裟なぐらい若く答えるべきとは思うが,男性相手にはどうすれば…,若く言い過ぎるのも未熟さを突き付けているようで逆に失礼な気がする.どうしよう,Yahoo知恵袋に聞こうか?だめだ,聞くためのスマホが無い.家族に電話して聞いてみようか?だめだ,その電話が無いんだった,しっかりしろよ俺!とはいえ時間稼ぎにも限界がある.回答が遅くなるほどハードルは上がってしまう.迷った末に正直な感想を答えた.

「え~と,……33…,ぐらいですか?」

ファイナルアンサー!!!聞かれてもいないのに一人ミリオネアに興じていた.頼む…!誤差プラマイ3ぐらいであってくれ…!

「あー……,実は23なんです…」

 

 

……歳下かい!!!!!!!

 

ざん~ねんん!!!!というみのもんたの声が脳内に響いた.

やっちまったやっちまったやっちまった!10歳もサバを読んじゃうなんて!これじゃあ

「あなた老けてますねえ~」

と言ってるのと同じである.私は自分の利き年齢能力の無さを呪った.すみませんすみませんほんとすみません.受付テーブルに顔面を強打する勢いで謝罪した.

「いやあ,いいんですよ〜」

店員さんは笑っているが,どこか悲しげなのがマスク越しにも分かった.そりゃそうだろう,実年齢より 10歳も老け認定を受けるなんて私なら1週間はへこむ.

「いやあ,大人の雰囲気があるってことですよ~.マスクで分かりにくいですし~」

無い知恵から絞りだした全力のフォロー.果たして効果があったかどうかは分からないが,店員がひきつった笑顔を浮かべていたことだけ記しておく.マスクの件に至っては余計な一言だったかもしれない.「目元が特に老けてますね~」という意味の発言と捉えられる可能性もあるからだ.非常に気まずい空気になってしまった.なんでこんな思いしなきゃならないんだ.

「あっ!Appleの承認が終わったみたいです.」

助かった…,嫌な空気がこれで断ち切られた.さっさと機種変を済ませて一刻も早くこの場を去りたい.少しの解放感で頬が緩んだ私とは対照的に,店員が非常に気まずそうな顔をしている.

そんなに老け認定されたことが嫌だったのか…と思ったが,そうではなかった.

 

「あのお,非常に申し上げにくいんですが,結論から言うと,承認が下りませんでした.」

え???なんて??

時が止まった.脳内がクエスチョンマークで埋め尽くされる.

え??承認が下りない?それってどういうこと?私は口から魂が抜け出るんじゃないかというぐらいのアホ面でぽかんとしていた.

「それってどういう…」

「承認が下りないので,新しい機種をお渡しできません…」

☆オワタ\(^o^)/☆

なんでなんで??新しいのもらえないの??こんなに待たされたのに??

「新しいものはお渡しできないので,再度iPhone6をお使いになりますか…?」

既に店員は気持ちを入れ替えて次の策を考えている.なんという鉄のメンタル.

またこのiPhone6と一緒??まあでも画面は綺麗なままやから別にええか~…

――いやこいつ初期化でデータ全部消えとるやないかーい!!!アッハッハッハッハ!!

髭男爵ここにありである.何とか言ったらどうなんだいひぐち君~?

ひぐち君(自称23歳携帯ショップ店員)は機種変更ができない事実の謝罪に徹していた.

ひぐちカッター!今のは冗談でした!

なんていう展開は無い.私はワイングラスを心の中で叩き割った.

どうやらiPhone12は本体代が10万を超えるため,学生である私は分割払いの審査に通らないという事らしい.そう,父親から私へ名義を変更したのが原因だ.良く考えず名義変更したことを悔いたが,時すでに遅し.

「どうなさいますか…?」

どうなさるも何も,私にはiPhone6を再度使う選択肢しか無かった.今更違う機種にするなんて面倒臭い.

SIMカードをぶち込まれたiPhone6と5分ぶりの再会を果たした.お前,こんなすぐ戻って来るなよ…

娘が離婚で出戻ってきた父親ってこんな気持ちなのだろうか.結局この日は年齢当てゲームで失態を犯し,スマホを初期化されただけの虚しい一日となった.俺は何をやっているんだろう.

半ベソをかきながら帰宅し,すぐさま親に連絡した.このやりきれなさを誰かに吐き出さないとおかしくなりそうだ☆.すると親は

「本体代だけ現金で払ったら?」

と言った.

その手があったか!そうか,それならいけるかもしれない.本体代をローンで払おうとしたからダメだったのだ.幸い安倍晋三さんからもらった10万円は手つかずのままである.ここはひとつ,現金をバーンと窓口に叩きつけてやろうではないか.ああなんでさっき思い浮かばなかったんだろう!私はすぐに携帯ショップのひぐち君に電話し,後日現金で払うからさっきの機種を取り置きしてほしいという旨を告げた.本体代現金払いなら大丈夫らしい.良かった!!やっぱり相談するべきは親である.

その日はもう閉店間近だったため,受け取りミッションは次の日である.

 

翌日,ひぐち君がいないことを祈りながら再来店した.前回の気まずい空気を味わうのは嫌だ.幸い彼はおらず,日本語の流暢な外国人店員が担当についた.私は以前手続きを終えていることや,審査に通らなかったので現金払いに変更したいのだという経緯を説明した.彼の理解と説明はとてもスムーズで,日本人より日本語の接客がうまいと感じた.「あんたはこんなところでくすぶっている人間じゃない!!もっと世界に羽ばたいていけ!!」と思ったが,他人の人生に指図できるほど私は偉くない.

ひぐち君のように年齢当てゲームを吹っ掛けられることも無く,給付金を一気に使い果たすことで無事新しいiPhone12を手に入れた.はあ,本当に長かった…

新しい相棒をポケットにしまい,店を出た.前よりサイズが大きくなったのでポケットには違和感があるが,すぐに慣れるだろう.ぽちっと電源を入れると驚くのは画面の大きさだ.今までなんと小さい世界を見てきたのだろう.

 

新しい靴を履いた日は それだけで世界が違って見えた

これはMr.Childrenの歌詞である.

新しいiPhoneを持った日は それだけで世界が違って見えたっつーか全然違うマジでヤバイ

これは私の語彙力である.

こうしていろいろありながらも無事iPhone12を手に入れ,充電の減らなさ具合や動作スピードの速さに驚く毎日を送っている.

次もダブルスコアで機種変するならば,iPhone24が発売されるまでこいつと一緒だ.干支が一周するまで機種変できないのかと考えると,トレジャーハンターへの一歩を再度踏み出した気がする.

スマホ機種変更でつまづく~前編~

大学入学を機に当時最新版だったiPhone6で念願のスマホデビューを果たした.それまで防塵性と防水性しか頭に無かった私は見た目がごつくていかにもアウトドアな感じのガラケーを使っていた.当時はやたら角ばったそいつのフォルムをかっこいいと思っていたので,友達から「トレジャーガウスト」と呼ばれた時には心底落胆したものである.ちなみにトレジャーガウストとは,その辺に潜んでいる幽霊(ガウスト)を釣り上げ,集めたり友達とバトルさせたりして遊ぶ現実融合型ホビーである.遊んだことは無いがその存在は昔読んだコロコロコミックで知っていた.今でいうポケモンGOのようなものであろう.ガウストを釣るためのごつい道具と私のガラケーが似ている,とのことだった.否定はできなかった.

ガウストハンターの烙印を押されてしまった私はもうそいつの事をかっこいいと思えなかった.ごめん,こんな周りに流されやすい持ち主で…

恥を忍びながらもそれを使い続け,大学受験を終えた時に機種変更することにした.防塵を気にしていたのは野球部の活動で毎日砂隠れの忍並みに砂まみれになるからであり,大学で野球を続ける気の無かった私は防塵など最早どうでもよく,スマホにしたい,ガウストハンターから足を洗いたいと両親に懇願した.受験も終わったし良いだろうとのことで親は快諾してくれ,初めて手にしたスマートフォントレジャーガウストに比べてやたら薄く,ネットや動画も見られるなどその使用法の幅広さに感激したものである.

そしてそれを5年9か月使い続けた.

もう一度言う.5年9か月である.別に誰かを人質に取られていたわけではない.特に故障はしていなかったし,動作に不満も無かった.動けばそれでおっけー☆という脳死状態で使い続けた結果である.そして新しいものはすぐ手に入れないと気が済まないといった性分でもないので,最新版のiPhoneが発売されるたびに長蛇の列を成す人々を内心バカにしていただろと拳銃を突きつけられれば,しぶしぶハイと答えるだろう.

そんな感じで古いスマホを使い続けていた私は,使用年数が長くなるにつれて好奇の目で見られるようになった.機種を発表するだけで友人に驚かれ,もはや「iPhone6」という単語だけで爆笑がとれるようになっていた.そうなるともっと長く使い続けて笑いを取りたいという要らぬ芸人魂が燃え上がった.使用期間が長くなるほど笑いが取れるのだ.既得権益を手放さなかった私のスマホはいつの間にか化石と呼ばれていた.動いてるんだから化石じゃなくてシーラカンスだろという反論も虚しく,化石判定が覆ることは無かった.そして私の物持ちの良さを褒めてくれる者はいなかった.

せっかくガウストハンターを引退したのに気づけば化石を求めるトレジャーハンターになっているではないか.私は根っからのハンターなのかもしれない.もういっそ博物館に展示できるぐらいまでiPhone6を使い続けてやろうと思っていたが,購入から5年半を超えたあたりでとうとう調子が悪くなってきた.ネットが少し重いし,何より1日に4~5回フリーズするようになり強制再起動をしなければならないのが面倒だった.さっさと機種変しろよと思われるだろうが,私の学生生活は残り半年も無いのだ.もう少し耐えればキリが良いし,親名義のスマホなので機種変更が面倒くさい(親元を離れて生活している).就職先は実家に近いので,その時に機種変した方が楽だ.そう思って耐えていたが,ある日のスーパーで事件は起きた.

数日分の食料を買い物かごにぶち込み,キャッシュレス決済でスマートに会計を通り過ぎようとした時,レジでスマホがフリーズした.私は慌てふためいた.レジ打ちバイト経験のある私からすれば,レジ前でもたつく客は厄介だった.「人の嫌がることはするな」という万国共通の教えに従うために,時間のえらくかかる再起動(経験上5分ほど)をするわけにはいかない.いや待てよ,何を慌てる事がある.現金で払えば済むことじゃないか.私は落ち着きを取り戻し,優雅に財布を取りだした.中身がすっからかんの財布を.

脳内でチーンという音が響く.なんでこんな時に限って...

「あはは...お金が無くて,すみません...」

こんな時はもうヘラヘラするしかない.散々時間をかけたくせに結局のところ時透無一文とは情けないが,無いものはどうしようもできない.店員のあきれ顔が目に入った.私は顔面が床にめり込む勢いの低姿勢で買い物カゴを手に売り場へと戻った.

落ち着いて再起動し,もう一回レジに並べば大丈夫だ.もちろんさっきのレジの店員からは変人認定を受けているので,別のレジだ.しかし,再起動がなぜかうまくいかなかった.遂にとどめを刺されたのか,何ボタンを押しても画面が真っ暗なまま.私の心も真っ暗だ.中二病患者が憧れる完全なる闇をスーパーの一角に作り出してしまった.

もう買い物は諦めるしかなかった.周囲の客の怪訝な顔を横目に食料を一つずつ棚に戻す.もはや半泣きである.この時私は世界一無駄な時間を過ごしていると自負していた.そして全ての商品を戻し,手ぶらで店を出た時にこう思った.

「機種変しよう」

機種変更に対する思い腰がようやく上がった瞬間である.さすがにもう耐えられない.

帰宅して充電器に繋いだところ,幸いにも正常に動作した.私は速攻親に連絡し,機種変したいという旨を告げた.すると,

あんたまだiPhone6やったん!?!?

とめちゃくちゃ驚かれた.いや,あなたは知ってるでしょうが...

事の顛末を話し,機種変更の許可を得たわけだが,他人名義のスマホを機種変更するにはその名義人が来店するか,名義人からの委任状が必要らしい.面倒だと思ったが,東京に単身赴任している父親が仙台まで来てくれることになった.コロナでずっと移動が無かったので,久しぶりに家族と会っておくのもいいだろうという事だった.圧倒的感謝.

父親の来仙話がとんとん拍子に決まり,スーパーで絶望したあの日から1週間を待たずに父親と合流し,携帯ショップへと向かった.

もちろん携帯ショップでも店員さんに驚かれた.ついでにiPhoneを5年以上使い続けた実績を買われ,バッテリーを長持ちさせる秘訣を教えてくださいとまで言われた.トレジャーハンターの名誉挽回である.充電が0%になるまで充電器につないではいけないだの,充電しながらの使用はいけないだの関白宣言のごとく偉そうにのたまったバッテリー長持ち講座は5分に及んだ.

さあいよいよ新しい機種を選ぶ時だ.どうせなら最新版を買ってやろうと企んでいた私はiPhone12をチョイスした.ちょっと角ばったフォルムのあいつである.6から12へとダブルスコアで機種変したやつなんて私ぐらいしかいないだろう.

契約内容や料金表の説明はタブレットを自分で読む方式だったが,今までと一緒で問題無いはずだ.私は「契約内容を理解されましたか?」というタブレットの表示に対し,脳死で「はい」を連打した.一通りの説明が終わった後,名義についての話になった.店員さんに名義を親から私個人に変えるかどうか聞かれたのだ.父親は言った.

「もうすぐ社会人やしどうせなら名義あんたに変えとくか?」

私は二つ返事でOKした.

こんな風に何かあった時名義が本人の方が便利だと思ったのだ.もし故障などした時に再び父親を召喚するのは気が引ける.

店員がちゃちゃっとパネルを操作し,一瞬で私名義のスマホに切り替わった.名義ってこんな簡単に変わるものなのか…

名義変更の圧倒的スピードに感心し,諸々の手続きを経て機種変更は完了した.

だが在庫が無いため引き渡しは1週間後となるそうだ.今日から俺は!!!最新iPhone!!!のテンションだった私は少しがっかりしたが,これぐらいのお預けならかわいいもんである.ぜひ待ってやろうではないか.もちろん現金は肌身離さず持っておく.

その後どうしても牛タンが食べたかった私はまんまと父親を牛タン屋に連れていくことに成功し,親に金を使わすだけのドラ息子と化した.

翌日の仕事の為に東京へ戻った父親を見送り,この日は終わった.

この化石iPhoneと一緒に過ごすのもあと1週間,そう考えると少し寂しい気もしたが,これは避けられない変化だ.私は帰りの電車の時間を調べた時にまたもやフリーズしたiPhoneを再起動させながら家路につくのであった.

~後編へ続く~

歯医者でやらかした話

親の勧めで小学5年生の時に歯列矯正を始めた.

当時は歯並びなんて気にならなかったが,親によるときれいな歯の方がいろいろ良いらしい.いろいろって何やねんと思いつつも,私は「キョーセー」という単語が持つ響きが何かかっこいいと思っていたし,歯医者を理由に堂々と学校に遅刻できる自分をヒーローだと思っていた.

骨折したらヒーローになれるのが小学生という生命体である.歯なんて実質骨だからそのことで病院に行って遅刻する私はやはりヒーロー確定だ.

「なんで遅刻したん?」と問う友人に

「キョーセー行ってんねん」と漢字も書けないくせにその言葉を振りかざし,ドヤ顔をキメるのが私の楽しみだった.

だが,歯を動かす段階に入ると矯正装置の不快感と痛みでドヤ顔は次第にひきつっていき,まだしつこく残っていた乳歯をぶっこ抜かれるという治療で心を折られた私はヒーローの看板を下ろした.とにかく痛いので早く終わってほしいと毎日思っていたものだ.

「まあ,そんな長引くことはないだろう」と気楽に構えていたが,その考えは甘かった.

「成長期でアゴの発達が激しいので大きく歯を動かせない」という理由で治療が宙ぶらりんになったり,野球部の練習中,先輩の渾身のバックホームがキャッチャーミットではなく私の前歯にストライク送球になったり,いろんな邪魔が入ってずるずると長引き,装置が外れてきれいな見た目に揃ったのは大学3年生の時だった.10年以上もかかるなんてまさに歯乱万丈といったところである.

装置が外れた後は半年に一度ほどの経過観察になったのだが,就職を機に仙台を離れるため,先日の来院が最後となった.

 

半年の間に診察券が電子化していた事を知らず,カード型の診察券をドーンと差し出して受付のお姉さんを困らせるといったミニトラブルを乗り越え,おなじみの先生と挨拶と交わし,いつも通りの診察が始まった.

「今日で最後の診察になりますね.」

「そうですね~,長い間ありがとうございました.先生のおかげできれいな歯になりました.」

「いえいえ~,お疲れ様でした.」

なんかいいよねこういう会話って.患者と先生が二人三脚で頑張り,晴れて治療が終わって有終の美を飾るのだ.もしかしたら,ドラマみたいに帰る時には院長先生が出てきて握手を求められるかもしれない.担当の先生も一緒にハイチーズ,なんて展開になるかもしれない.ぜひきれいに並べてもらった歯をもって最高のスマイルで写ってやろう!若干髪ぼさぼさではあるが...前日美容院に行かなかったことを後悔し始めていた時,担当の先生が言った.

「奥歯が虫歯になっているかもしれないので,一度別の歯科で見てもらってください」

有終の美を飾ることができなかった瞬間である.私の中で繰り広げられていたステキ退院シーンはバリーンと音を立てて崩れ去った.虫歯があるなら院長先生なんか出てきてくれるはずがない.その瞬間

「先生のおかげできれいな歯になりました.」

なんてことをほざいた自分を恥じた.全然きれいな歯ちゃうやん...

いやというよりである.虫歯かもしれないって何すか?確定じゃないんすか?かもしれない診察じゃ患者は不安である.「かもしれない」の後に運転以外の言葉が入るなんて知らないぞ.金魚のように口をパクパクさせながら先生を見た.

「この病院で治療してもらうことはできないんですか?」

「できなくはないですが,うちは矯正科なので時間がかかりますし,一般の歯科で見てもらった方が早くて安いですよ」

新しい歯科を探すのは面倒だという思いがあったが,私の都合やお財布事情まで考えてくれるこの先生は神である.神がそう言うなら従う他は無い.前回の皮膚科に引き続きまたもや神に邂逅するとは,ニーチェの言うことなんて嘘っぱちである.

その後は実に淡々と診察が進み,今後何かあったら病院に電話するよう私に告げ,神は別の作業のため奥へ消えていった.ドラマ的展開は起こる気配すらなかった.そりゃそうだ.私なんて何人も担当している患者の一部に過ぎない.いちいち感動の別れなんてしてたら気が持たない.でも,一応私からの感謝のしるしとして菓子折りぐらい持って行くべきだったかしら?

だが私が歯科医なら虫歯患者が持ってきた菓子折りは受け取りたくない.虫歯の元凶のような気がするからだ.やはりこのままで良かった.

さて,虫歯告知を受けた私は一刻も早く別の歯科で治療してもらわなければならない.幸い(?),最近虫歯治療をした友人がいたのでその歯科医院を教えてもらい,矯正終了後即虫歯野郎の汚名を晴らすべく治療に臨んだ.

 

受付で問診を済ませた後,レントゲン撮影と軽い診察をされ,いくつか質問を受けた.

予約の段階で歯列矯正をしていた旨を伝えていたため,その事も聞かれた.

「矯正されていたんですね.歯を抜かれたりとかは?」

「え~と,下2本と上2本抜きましたね.」

確かそうだった.歯乱の10年の間に永久歯を2本ずつ抜いたはずだ.最初にぶっこ抜かれた乳歯を入れると5本だ.このとき「俺は歯を5本抜くという苦行に耐えてきたんだぜベイベー☆すごいだろ?」といった気持ちで自分をヒーローに仕立て上げていたかと問われたらyesと言うしかない.小学生から何も成長していない.

「親知らずを抜かれたりとかは?」

「いや,親知らずは全部生えましたが,抜いてはいないですね.」

親知らずは運よくきれいに生えてくれた,と神が以前言っていたような記憶もあった.

「分かりました.ではレントゲンの結果を見てきますので,このままお待ちください.」

あれ本当に4本抜いたっけ?と思いながらも,まあいいやと開き直り,気長に検査結果を待った.

「はい,お待たせしました~」

優しそうなおじさん歯科医がレントゲン写真とともにやってきた.

怖そうな先生じゃなくて良かったという安堵も束の間,レントゲン写真を見た私は驚愕した

下の親知らずがまだ生えてない!!!

素人の私でも分かるぐらいはっきり写っていた.これでもかというぐらい大きくて白い塊がドンと埋まっている様子が見て取れた.

どうしよう,さっき親知らずは全部生えたと言ってしまった...

レントゲンに映った2本の親知らずに睨まれている気がした.

「俺たちを無視してんじゃねえよ」と.

いや待てよ,そもそも人間の歯って何本ずつ生えるんだっけ?上下18本ずつじゃなかったか?

今肉眼で見える下の歯は14本ある.2本抜いたとして,まだ生えてない親知らずが2本あるなら,合計18本なら合点がいく.だが18本かどうかは調べないと分からない.目の前の歯科医に聞く勇気は無い.

歯科医が何か説明していたが,私は歯の本数に関する考察で頭がいっぱいで,ほとんど耳に入っていなかった.熱心に説明してくださったのに本当に申し訳ない.

「では治療の準備をしますので,少し待っててくださいね」

歯科医が席を外した.歯の本数が気になっていた私は診察室でただ一人...

 

......今しかない!!

 

私は雷の呼吸壱の型並みの速さでスマホを取り出し,

「歯 人間 本数」

という味気ない単語を検索窓にぶち込んだ.

18本,18本,18本....人間の歯は18本...

グーグル先生によると人間の永久歯は上下16本ずつ生えるそうだ.

私は天を仰いだ.どこかで抜歯に関する記憶をセルフで改変したために方程式が狂ってしまっていた.この方程式を歯科医が解いてしまった場合,私は常人より歯が多いことになるのだ.ホモサピエンスより2本歯が多い私は何者なんだろう・・・

私はダイアン津田さんが受けるいじり「君歯多いなあ」の実写版として仙台の歯科に君臨したのだ.

 

赤井さ~ん!どうしてそんなに歯が多くなっちゃったんですか~?

なんでやろなあ

真面目にやってきたからよ,ね!

あっはっはっはっはっは!

 

てなもんである.

だが,幸い歯が多いことについて言及はされなかった.もしされた場合どう頑張っても言い逃れはできなかったが,あえて見逃してくれたのだとすればこの歯科医も神という事になる.もしかしたら好奇心旺盛な歯科医から「歯の数が常軌を逸した人間」として研究材料にされないかという不安がよぎったが,治療は想像以上にサクサクと進み,あっという間に終わった.冷や汗を悟られないよう歯科医に御礼を言い,そそくさとその場を後にした.この時私は虫歯が治ったことよりも,歯の本数がおかしい事を問い詰められなかったことに安堵していた.

てか素直に抜歯の本数間違えたっていえば良いやんけと思ったあなた,それができないのが私の短所なのである.

病院を出たとき,風が背中に残った冷や汗を撫でた.だがそれに不快感は無く,むしろ長きに亘る歯列矯正がようやく本当に終わったのだという清々しさを感じさせた.長かったなあ,本当に.

サメではない私はこの歯たちと一生一緒,共に人生を切り開いていかなければならない.そう考えると口内に合計30個の仲間がいる気がする.上14個,下16個の仲間.ダチが30人もいるなんて間違いなく私は陽キャに分類されるはずだ.先ほど私を睨みつけていた親知らず達とも仲直りできた気がする.

人一倍歯には気を付けて生きていこうと誓った私は最寄りのスーパーに駆け込み,それまで見向きもしなかった歯間ブラシを購入したのであった.

ニキビ格闘記

中学二年生のころからニキビに悩まされている.

奴らは本当に厄介だ.

モテるうえで最も大事な清潔感が顔面から失われるし,おまけに痒くて悪化すると痛い事もある.

しかもよりによって一番目立つ顔という部位に出来るところが腹立たしい.

幸い私は色黒かつニキビがそこまで赤くならなかったので目立つ感じではなかったが,そのせいで

「ニキビ?そんな目立たないから気にしなくていいやん♪」

という慰めコメントを今まで多数いただいた.いや違うんだ.本質はそこじゃない.痒くて痛くて気になることが問題なのだ.こいつらは確実に私の勉強の集中力をそいできやがる.負け惜しみではないがニキビが無ければ偏差値150越えでハーバード大学現役トップ合格は確実だっただろう.

確かに周りが言うようにパッと見では分からない.しかし,私が気にする限りニキビは確実にそこに存在する.

我思う,ゆえにニキビあり.

である.

真理を追い求めるデカルトのごとく,そこからいろいろな治療を試してきた.洗顔フォームはもちろんのこと,化粧水や塗り薬,根本的な食生活や睡眠の改善まで.治る可能性があることは何でも試した.この時のとりあえずやってみる精神を他のところに活かせていたら...と思う.だが結果はどれも芳しくなかった.だいたいの治療グッズは最初の数日は少し効果がありニキビは減るのだが,一週間も経つと奴らは免疫を得て再び繁殖を始める.住めば都とはこのことだ.住人はニキビ.都は私の顔面である.どうせならこんな一重の平べった顔じゃなくてパッチリ二重のイケメンの顔を都にしてほしい.そっちの方が住み心地が良さそうではないか.そうすれば世界のバランスというものもいくらか保たれるであろう.しかし私からイケメンへ遷都される気配は無く,とんぼ返りを繰り返すニキビ達を見て私は「はあ~家がやっぱり落ち着くわあ~」という旅行帰りのオカンのようなセリフを思い出していた.都に住み着くオカンに辟易した私は祈った.

神様お願いします.顔にニキビを作らないでください.せめて服で隠れる胸とかにしてくださいよお.

決して贅沢な願いではないはずだ.否定するだけじゃなくてちゃんと代替案も示してある.グループディスカッションならば満点は確実.私が神ならここまでしっかりした願いはぜひ叶えてやりたい.だが顔のニキビは一向に変化が無い.なんだよ神様コノヤロー.とふて腐れていた矢先,胸にもニキビが出始めてきた.

私の願いは後半部分だけ叶えられてしまったのだ.神は人の話を聞いていない.グループディスカッションならば最低点.

聞き上手な男はモテるとよく聞くが,そりゃそうだろう.神でさえ人の話を聞かないのだから.

神に見放された私は最低限のニキビケアだけするようになり,あとはもう大人になったら自然に治るだろうと半ば投げやりになっていた.

 

そして時は流れ現在,確かに思春期のときよりはマシになった.だがやはりしつこく残っており,その存在を認知するデカルト状態は続いていた.どうやったら治るんだろう.このまま一生ニキビと向き合い続けるのは嫌だよお…

来年から就職,フレッシュな社会人となるために,今のうちになんとかして治しておきたい.学生時代にしかできないことをしましょうという内定先からのメッセージを受け,何かをしないといけない衝動に駆られていた私はこう思った.

「そうだ,皮膚科,行こう.」

京都旅行と同じノリで皮膚科に行くことにした.皮膚科ではニキビ治療もやっているという話は聞いたことがあったが,命に関わる病気じゃないと思ってなんとなく行くのをためらっていた.しかし,やはりプロに見てもらうと違うかもしれないし,社会人になったら病院に行く時間は無くなるかもしれない.行くなら今しかない!!これこそ学生時代にしかできないことだ!見ていますか人事のみなさん!私ちゃんと言いつけ守ってますよ!!

私はすぐにネットで近所の皮膚科を調べ,プロフェショナルである医者なら何とかしてくれるはずだという期待を胸に,診察に臨んだ.

 その皮膚科は評判が良いというだけあってかなり混んでいた.だが診察予約をネットで済ませてきた私は違う.待合室の椅子に腰かけた瞬間名前を呼ばれた.尻の接地時間は0.5秒といったところか.もし椅子が熱々の鉄板だったとしてもギリ耐えられただろう.周りで待っていた人達から何であいつ待たずに行ってんねんという刺すような視線を感じたが,それは文明の利器をうまく活用した私への尊敬の眼差しと捉えた.イッツポジティブシンキング.

診察室に入るとそこには超イケメンの皮膚科医が座っていた.待合室がおばさんばかりだったことに納得した.私が女性なら緊張してデタラメな症状を言い,間違った診断を下され虚しい結果に終わっていただろう.だが幸い私は恋に悩む美少女ではなく,平べったい顔の男だ.落ち着いてこれまでの経緯や現在の症状を説明し,マスクを外してニキビ顔を晒した.

「あー確かにポツポツとできていますねえ」

さすが医者.「そんな目立たないよ~☆気にしすぎだよお〜♪」なんて気休めは言わない.しかしその後,急に尋問するような口調でイケメン皮膚科医は言った.

「お菓子や揚げ物をたくさん食べるような食生活は送っていませんか?」

 

…......なめとんのか!!!

 

そんな基本的なニキビ対策既にやっとるっちゅうねん,てなもんである.私の怒りは一瞬で頂点に達した.沸騰石を入れなければ危険なレベルの突沸である.こちとら10年以上ニキビに悩んでいるのだ.プロ○クティブに挫折なんていう段階は中学で卒業している.ニキビ界のデカルトとしてベテランの名をほしいままにしている私にお菓子や揚げ物は控えるように,なんてのは釈迦に説法,孔子論語.それでも治らないからこうしてプロフェッショナルを訪ねているのだ.それを分かって言っているのかアンタは?この状況をどうしようか.私は基本頑張ってますアピールが嫌いなのだが,これしかないと思い切ってこう言った.

「筋トレのために食事には人一倍気を付けています.お菓子や油ものはほとんど食べません.」

どや!!!筋トレと食事制限をしているのは事実だし,そこには適度な運動をちゃんとしてまっせというメッセージも含まれている.自身が健康体であるというこれ以上ないアピールだ.皮膚科医は真面目な顔でそうですかと答えたが,

脳筋かよ...」

と言っているように思えた.ああそうですよ脳まで筋肉ですが何か?いっそ顔まで筋肉なら皮膚科医なんていらないのだ.だいたいあんたみたいなイケメンは筋肉なんて無くとも困らんでしょうね!!!

完全に心が荒んでいる.

問診表を見ながら皮膚科医は続けた.

「胸にもニキビがあるようですね.服を上げて見せていただけますか?」

はっ!顔だけでなく胸までもか!?良いだろういくらでも見るがいい!!これが神に見放された悲しい胸のニキビだ!!!

私は部屋干しの影響で若干生臭いシャツをまくり上げた.なんかこの人診察テキトーじゃない?もう帰ったら別の皮膚科を検索しようかという考えがよぎった矢先,皮膚科医が笑顔でこう言った.

「はいはいなるほど~,あ!筋トレの成果が出ていますねえ~」

 

!!!!!!!!!!!!!!!!

 

筋肉を...褒められた・・・?

そのセリフを受けて私はこう思っていた.

「でゅふふふふふふふふふふふふwwwwwえ?やっぱ分かりますう~?でゅふふwwwww」

さっきまでの怒りはどこへやら.嬉しさで私の顔面は一気に紅潮し,皮膚科医からは後光が指しているように見えた.

「あっ,いや…ありがとう,ございます...」

動揺を悟られないよう答えたつもりだったが,バレバレだったであろう.まさか皮膚科で筋肉を褒められるとは.私はこの時ほど

「筋肉は裏切らない」

という言葉の重みを肌で感じたことは無い.肌で感じる@皮膚科というのだからこれはもう確定である.みなさんも身近に筋トレしてる人がいたらぜひ褒めましょう.男女問わず一瞬で落とせます.

手のひらをくるりと返した私はこの皮膚科医を心から尊敬した.私の話をきちんと聞いてくれていたこの人こそが神だ.加えてこのイケメン,さぞかしモテる事だろう.その後神から食生活改善だけでは治りにくい場合があることや,市販のニキビ治療薬は逆効果のものもあるといったお告げがあり,数種類の飲み薬と塗り薬を賜った.少し面倒ではあるが,現在しっかりお告げの通りに治療を進めている.

もしこれも効果が無かったら本当に八方塞がりだという不安はあったが,いざ始めてみるとこれまでのニキビ対策と違い,明らかに成果が出ているのが分かった.やはりプロに見てもらうべきだという私の判断は間違っていなかったのだ.神によるとだいたい増えたり減ったりを繰り返しつつも徐々に減っていき,一年ほどでほとんど無くなるらしい.ちなみに現在5か月目.道のりは長いが,社会人になる前にデカルト状態を抜け出せれば良いなと思いながら通院を続けている.

 ニキビに悩んでいる人には怪しい洗顔料とかをポチるのではなく,皮膚科に行くことをお勧めする.筋トレの成果を出してから行くべきなのは言うまでもない.

初投稿

理系男子が日々のちょっとした出来事などをバカらしく綴ります.

理系っぽい事もそうじゃない事も.

クスっとでも笑ってもらえたら嬉しいです.

 

どんな人が書いてる?

・関西出身宮城県在住

・21卒の理系大学院生